さみしい夜にはペンを持て 〜自分を大事にできるようになった一年の振り返り〜
目次
さみしい夜に、何を持つか。
2025 年の自分は、その答えを少しずつ変えてきた気がする。
2025 年もいろいろな出来事があった。仕事、ランニング、登山、人との関係。その一つひとつを細かく書くというよりは、「2025 年はどんな一年だったのか」を一度立ち止まって整理してみたいと思う。
年末が近づくにつれて、振り返りの構成やテーマを考えていたのだけど、2025 年は充実しすぎていて、それが本当に難しかった。
本当に 2025 年は 365 日だったのだろうか。そう思ってしまうくらい、密度の高い一年だった。
少しだけ、 2024 年の振り返り
これまでは、「頑張ること」や「応え続けること」を優先しすぎていたと思う。多少しんどくても、それを理由に立ち止まる選択肢はあまり持っていなかった。
結果として、余裕がなくなったり、自分の感情を後回しにしたりする場面も多かった。当時はそれが普通だと思っていたけれど、今振り返ると、だいぶ無理をしていて、自分を壊してしまうことも多かった。
去年までの自分は、どこかずっと力が入っていて、「こうあるべき」という軸で動いていた気がする。
そんな自分が、2025 年に入って急に変わったわけではない。ただ、少しずつ「無理をしない」選択を取るようになった。
頑張らないことを決めた、というより、頑張れなくなった自分を責めるのをやめた、に近い。
誰かの期待に応えなくてもいい。説明できない選択をしてもいい。楽しいと思えることを、ちゃんと楽しいと言っていい。
2025 年は、そういう「小さな許可」を自分に出し続けた一年だった。
2025 年の自分を象徴する「ランニンググループ」
その延長線上にあったのが、ランニンググループを作ったことだった。
いろんな人を巻き込みながら一緒に走るようになったことだ。
最初から大きな目的があったわけではない。一人だと続かないから、誰かと走りたい。せっかくなら、同じように走りたい人が集まれたらいいな、くらいの感覚だった。
2 月にふと作ったグループだったけど、今では 40 人ほどのグループになっている。
結果的に、月に一度は大会に出たり、週に一回は皇居周辺を走ったりする習慣ができた。速さを競うというより、「続けること」や「一緒にやること」を大事にできたのが良かったと思う。
気づけば、このランニンググループは、ただ走るための集まり以上のものになった。誰かと予定を合わせて走ること、近況を話しながら同じ距離を踏むこと、終わったあとにごはんを食べること。そうした一つひとつが、自分にとってはとても健全で、心地よい時間だった。
振り返ると、そこには「頑張らなきゃ」も「成果を出さなきゃ」もなかった。ただ、今日は走りたいかどうか、今の自分に余裕があるかどうか。その感覚を大事にしながら、人と関わることができていた。
去年までの自分だったら、きっとどこかで気負っていたと思う。人を巻き込むなら責任を持たなきゃ、とか、続かなかったら申し訳ない、とか。でも 2025 年は、そういう考えにあまり引っ張られなかった。
自分が無理をしないこと。自分が楽しいと思えること。それを大事にしていたから、自然と人が集まって、関係が続いていたのかな…と思う。その感覚が、とても新鮮だったし、みんなからも嬉しい言葉をもらうことも多かった。
2025 年を一言で表すなら、
「自分が自分を大事にできて、自分らしく振る舞えるようになった一年」だったと思う。
無理に背伸びをしなくてもいい。期待に応え続けなくてもいい。そう思えるようになったことが、2025 年一番の変化だった。
「心が落ちたとき」の選択肢
2025 年、もう一つ大きかった変化は、身体とメンタルの関係を実感として理解できたことだった。以前は、疲れたら寝る、気分が落ちたら休む、という単純な対処しか持っていなかった気がする。
でも、走ることや登山を続ける中で、「身体を動かすことで、頭が軽くなる」「考えすぎていたことが、どうでもよくなる」そんな感覚を何度も体験した。
体力がついた、というのもあるけれど、それ以上に、自分のメンタルは“身体の状態”にかなり影響されている、ということに気づいたのが大きい。しんどいときに無理に考え込まない。まず走る、歩く、呼吸する。そうやって、心を立て直す選択肢が増えた一年だった。
身体とメンタルの扱い方が変わると、人との距離感も少しずつ変わっていった。無理に盛り上げようとしないし、必要以上に期待に応えようともしない。その代わり、自分が心地いいと思える関わり方を選ぶようになった。
ランニンググループもそうだったし、仕事やプライベートの場面でも、「今の自分でいられるかどうか」を基準に動けるようになった気がする。
不思議なことに、そうやって力を抜いたほうが、関係は長く続く。頑張って合わせていた頃よりも、ちゃんと話せて、ちゃんと距離を保てている感覚がある。
人と関わること自体が、負担ではなく、エネルギーになる。
2025 年は、そんな関係性をいくつも持てた一年だった。
こうして振り返ってみると、2025 年自分が手に入れたのは、具体的な成果や出来事というより、生き方のスタンスだったのだと思う。
無理をしないこと。自分の感情や身体の声を無視しないこと。
完璧じゃなくてもいいし、説明できなくてもいい。自分が納得できる選択を重ねていけば、それで十分だと思えるようになった。
2026 年も、同じように過ごせるかはわからない。また迷うことも、立ち止まることもあると思う。
そんなときに立ち返れる場所として、この一年は、ちゃんと自分の中に刻まれた。
最後に
この一年を振り返ってみると、自分一人で変われたことなんて、ほとんどなかったと思う。
ランニングサークル「HASH」
その中でも、特に影響を受けているのが、研究室時代の先輩が作った HASH というランニングサークルのメンバーたちだ。(自分が作ったランニンググループとは別です)
いわゆる「つよつよ」な人たちばかりで、毎月のように大会の情報が流れてきて、「次これ出ようよ」「一緒に走ろう」と当たり前のように声をかけてくれる。
しかも大会だけじゃなくて、月に一度はランニング以外のレクリエーションもあって、とにかく楽しみ方が上手い。
正直、走力も経験も、自分よりずっと上の人たちばかり。
それでも、上から教えるとか、置いていく感じは一切なくて、
「一緒に楽しもう」「一緒にやろう」というスタンスで関わってくれる。
その姿勢が本当にかっこよくて、尊敬している。
今、自分がランニンググループを主導して続けられているのも、
HASH のみんなの背中を見て、「こういう場があるといいな」と思えているからかもしれない。
直接的にも、間接的にも、たくさん影響を受けている。
ランニングを真剣にやっている人たちは、いい人ばかり。
日々を一緒に楽しんでいる仲間
一緒に走ってくれたランニンググループの人たち。
山に誘ってくれて、同じ景色を見てくれた登山の仲間。
仕事のことも仕事以外でも真剣に向き合ってくれた会社の人たち。
特別な用事がなくてもご飯に行って、ただ話を聞いてくれた人たち。
ちょっと落ち込んだときとかに「ご飯行きたいです!」と声をかけてくれた人たち。
誰かと過ごした時間や、交わした会話の一つ一つが、少しずつ、自分を楽な方向へ連れていってくれた気がする。ちゃんと人に支えられていた一年だった。
もう一人、2025 年の自分にとって欠かせなかった存在が、パーソナルトレーナーの人だ。
身体のことだけでなく、日々のコンディションや考えていることを、かなりいろいろ話してきたと思う。
トレーニングの中で、「今は無理しないほうがいいですね」と言われたり、
逆に「今日は行けそうですね」と背中を押してもらったり。
その一つひとつが、自分の人生観や、物事との向き合い方を少しずつ変えてくれた。
頑張ることが正解じゃない。
ちゃんと休むことも、立派な選択肢。
そういう感覚を、頭じゃなくて実感として教えてもらった気がする。
年初に出会った本
思い返すと、この一年の流れは、年のはじめに『さみしい夜にはペンを持て』を読んだことから始まっていた。
何かを頑張れ、と背中を押す本ではなかった。
うまく生きろ、と正解を示す本でもなかった。
ただ、「さみしい夜に、無理に強くならなくていい」「まずは自分の気持ちを書いていい」と、許してくれる本だった。
2025 年、自分が少しずつ自分を大事にできるようになったのは、あの一冊と、あの言葉を信じてみたからだと思う。さみしい夜には、誰かと話すのもいい。走るのもいい。何もできなければ、ペンを持てばいい。
そうやって過ごしてきた一年は、間違いなく、自分にとって大切な一年だった。
去年は、「自分の声を聴く」というブログで、自分の感情や考えを、まずは自分で受け取るための手段として「日記を書いてみるといいよ」という話をした。
2025 年、その感覚は間違っていなかったな、と改めて思う。そして『さみしい夜にはペンを持て』を読んで、「日記を書く」という行為が、もっと優しくて、もっと自由でいいものなんだと背中を押された。
無理に前向きにならなくていい。ちゃんとした言葉じゃなくて、ただ、そのときの気持ちを書いてみるだけでいい。
それから、この本を読んで終わり、ではなかった。
「これ、今の ○○ さんに合いそうだな」と思って紹介したり、実際にプレゼントしたりしたことも何度かあった。
不思議なことに、『さみしい夜にはペンを持て』の話をきっかけに、それまで以上に深い話ができるようになった人たちがいる。
近況や悩みをぽつぽつ話すようになったり、お互いの日記を読んで感想を言い合ったり。
無理に距離を縮めたわけじゃないのに、自然と関係が近づいていった。
もし、まだこの本を読んだことがない人がいたら、ぜひ一度手に取ってみてほしい。日記を書いてみたい、と思える理由が、きっと見つかると思う。
さみしい夜にはペンを持て: https://www.amazon.co.jp/dp/4591178544
もし、走ることに少しでも興味があったら、気軽に声をかけてください。
速くなくても、続かなくても、大丈夫です。
appendix. 目標
2025 年、31 歳の誕生日に立てた目標がある。
いくつかも達成しているが、残り半年で達成数を増やしたい。
アクティブ系
- 富士山に登る ✅
- フルマラソン 4:00:00 切り
- ハーフマラソン 1:45:00 切り
- 前屈で手のひらを床べったりつける ✅
- 月平均 100km 走る ✅
- 山 4 つくらい登る ✅
趣味系
- 福井恐竜博物館、御船町恐竜博物館、長崎恐竜博物館に行く
- ベルギーかオーストラリアかカナダ(ドラムヘラー)に行く
- ゲーム完成させて出展成功させる ✅
- 次のゲーム作り始める
- カービィのエアライダー遊ぶ ✅
- 月一冊以上なんかの本を読む
- 日記は気長に、楽しく続ける ✅
- 水樹奈々のライブ行く ✅
- Candy Tune のライブ行く ✅
- ポルノグラフィティのライブ行く
仕事系 (定性が多いので、次の誕生日で)
- 人に誇れる実績、アウトプットを出す
- 数字をもとに施策の優先順位を判断できるようになる
- 数字をもとに施策の意思決定をできるようになる
- 落ち込みすぎない、気楽に考える
- 調子、メンタルの悪い時を自覚できるようになる
- 楽しめる範囲で、無理しすぎない
- 計画的に休む
- 言語化をサボらない
- 実装を任せられる人をチームに 2 人増やす
- AnyMind 側の知り合いを 20 人以上に増やす
その他 (定性が多いので、次の誕生日で)
- 大事にしたいと思った人たちを無碍に扱わない
- 未練を断ち切る、次に進めるようにする
- 3 ヶ月に 1 回くらいなにかしらのブログを書く
- メンタル壊さない
- 嫌な人とは距離を置く
appendix. 記録
マラソン
フルマラソンでは課題が残るものの、30k までは 5 分前半で走れるようになってきた。2026 年は後半の持久力を改善してサブ 4 したい。
- 2025.01.05 西東京 30K 3:21:48 (6:43/km)
- 2025.02.23 BLUE RIVER MARATHON 2025 1:54:50 (5:26/km)
- 2025.03.01 マラソンフェスティバル SPRING 2:09:54 (6:09/km)
- 2025.03.23 豊橋ハーフマラソン 2025 2:08:38 (6:05/km)
- 2025.04.12 多摩川清流マラソン 1:54:49 (5:26/km)
- 2025.05.18 軽井沢ハーフマラソン 2025 2:10:14 (6:10/km)
- 2025.05.26 赤羽荒川ハーフマラソン 1:52:23 (5:19/km)
- 2025.06.01 東根さくらんぼマラソン 1:57:39 (5:34/km)
- 2025.09.23 情熱ハーフマラソン 1:45:59 (5:01/km)
- 2025.09.27 信州駒ヶ根ハーフマラソン 1:54:03 (5:24/km)
- 2025.10.26 横浜マラソン 2025 4:31:27 (6:25/km)
- 2025.11.16 府中多摩川風の道マラソン 30k 2:39:13 (5:18/km)
- 2025.12.07 湘南国際マラソン 4:27:08 (6:19/km)
ランニング
ランニングを大事にし始めた 5 月からは(怪我した 10 月を除けば)安定して 100km を超えることができた。2026 年は 200km をアベレージにしたい。
- 2025.01 104.03km ave.6’33”km
- 2025.02 116.90km ave.6’11”km
- 2025.03 67.39km ave.5’55”km
- 2025.04 82.09km ave.6’11”km
- 2025.05 108.76km ave.6’01”km
- 2025.06 101.56km ave.6’31”km
- 2025.07 118.56km ave.6’10”km
- 2025.08 146.83km ave.6’15”km
- 2025.09 150.13km ave.6’11”km
- 2025.10 62.82km ave.6’10”km
- 2025.11 162.51km ave.6’02”km
- 2025.12 225.55km ave.8’09”km
登山
6 月から本格的に登山を開始。12 月からはトレイルもできるようになった。2026 年はもっとたくさん山に登れると良いな。
- 2025.04 宝登山
- 2025.05 高尾山
- 2025.06 大菩薩嶺
- 2025.07 蓼科山
- 2025.08 川苔山縦走
- 2025.08 御岳山、大岳山
- 2025.09 富士山
- 2025.09 金峰山
- 2025.10 陣馬山、景信山縦走
- 2025.11 乾徳山
- 2025.11 筑波山
- 2025.12 小仏城山、高尾山縦走
- 2025.12 南鷹尾、奥高尾トレイル
博物館
2025 年は地方の博物館にもたくさん行けた。2026 年も定期的に行けると良いな。
- 国立科学博物館 (鳥展)
- 京都市青少年科学センター
- 京都市鉄道博物館
- 大阪市立自然史博物館
- 豊橋総合動植物公園 のんほいパーク
- 音更ふるさと資料館
- 堺市博物館
- (大阪万博)
- 愛媛大学ミュージアム
- 愛媛県総合科学博物館